EMIRI MOROKA -HEART MATRIX-

師岡絵美里のブログです♪


2015年12月14日月曜日

バリ島へのいざないvol.3「パンチャ・コーシャ」


来年(2016年)3月のバリ島でのリトリートでは、
ヨーガの身体論でもとても重要な「パンチャ・コーシャ」を取り上げます。

この「パンチャ・コーシャ」のお話はそれなりに時間がかかるので、同じメンバーと一緒にいれる機会であるリトリートの中で、アーサナプラクティスの間に入れて行くかたちで進めるにはちょうどいい!と思ったしだいです。

なにせ究極的な「内観」においての世界を理論的に解いていますので、サラッと解説して終了、だとぜんぜん残らないと思います。
そして、普段から集中的な瞑想をしてないと、なかなか感覚的もわからないと思うのです。(インド思想ってほぼそうだけど。)

でも、とても面白いのものなので、
初めて聞く人にもなるべくわかりやすく、
今までやってきたヨーガとこの先のヨーガがつながるように、
入り口として入りやすいように、
お話していこうと思っています。

なので、興味がある湧いて、自分のこととして感じられるようなリアリティでお話しようと思ってます。
これ知ると、八支則とかチャクラシステムなどのヨーガ理論も「横のつながり」を得て、あらためて「だから八支則ではそう言ってるんだ!」的ななーるほど!が待ってますよ。

とは言え初めて聞く人にはまずもうすこし予備知識人が必要と思うので、興味を持ってもらうためにもちょっと話します・


「パンチャ・コーシャ」とは、人間の存在(意識)を五層の鞘(さや)として説明している理論です。

それは、ヴェーダの哲学的集大成とも言える『ウパニシャッド』の中の
「タイッテリーヤ・ウパニシャッド」に記されています。

この「パンチャコーシャ」の理論では、人間の存在は5つの層で構成されていると考えます。

パンチャは「5」という意味で、コーシャは「鞘(覆っているもの)」といった意味合いですね。

この5つの層の一番外側は、「肉体」を表しています。
そしてだんだんと内側に向かって、生気、意、知、歓喜、といった具合に精神原理の層になっていきます。


パンチャコーシャ論の前に、ヨーガの考え方の基礎的なところから行きますと、

ヨーガスートラの思想の基盤となっているサーンキヤの理論でも言われるように、ヨーガ(つまりインド思想)の考え方においての「物質」とは「現象」のことを指します。

私たちは、通常時の思考では、“目で見たり触ったりできるもの”や、身体の五感で確認できるもののことを指して「物質」と言うと思います。一般的に。

でもインド古来の考え方では、目に見えないものも触れないものも、
現象としてあるものが「物質」です。

あなたの「気持ち」も物質だし、その「考え」も物質だし、
「心(mind)」も内蔵などと同じような「器官」でありそれも物質的な現れのひとつなんですね。

物質は、ある特定のコンディション(概念)を集約させて密度を保って存在してるもの、とも言えます。

その「密度」の違いで、目で見えるか見えないかや触れるか触れないかなどの違いが生じています。

その「違い」は、粗大か微細かで表現されます。

パンチャコーシャに話に戻りますと、五層の鞘はこういった風に説明されます。




歓喜鞘(アーナンダマヤコーシャ) :存在の本質の層

理知鞘(ギャナマヤコーシャ):知性の層

意思鞘(マノマヤコーシャ) :心(意)の層

生気鞘(プラーナマヤコーシャ) :気の層

↓↑
食物鞘(アンナマヤコーシャ) :食物連鎖の層・肉体


矢印が下向きに向かうほど、粗大となり

矢印が上向きに向かうほど、微細となり

一番上に書いた「歓喜(アーナンダ)」というのが、私たちの存在・意識の本質である純粋意識プルシャ(アートマン)を支えている鞘です。



とりあえず今日はここまで。

バリでのリトリートで詳しくお話します。




 師岡絵美里のスピリチュアルヨーガリトリートinバリ





■Detail
日程:2016年3月13日〜18日(5泊6日)
場所:バリ島・ウブド
講師:師岡絵美里 
アシスタント講師:鈴木正村
参加費用:110,000円 早割期間延長しました!2016年1月15日(20:00)まで早割100,000円にて受付中





0 件のコメント:

コメントを投稿