EMIRI MOROKA -HEART MATRIX-

師岡絵美里のブログです♪


2018年10月10日水曜日

絵美里心のセッション「仕事をやめたい」について


「仕事をやめたい」について



前置きから。

所属しているヨガスタジオにて、

毎月定例で「考えるためのヨーガ哲学」というワークショップを開いています。

ヨーガの知識を得るだけではなく、

ひとつのヨーガ哲学テーマで

自分自身のことを深く考えてみよう

という会です。

なるべく参加するみなさんの心の中にある個人的な事象が、

ヨーガの哲学からのアプローチで、

新しい視点や方向性を得て帰っていただければと思いながらやっています。

前回(先月末)に開催した時に、

ワークショップの最初に、みなさんに「悩み」や「疑問」「思うこと」などを書いていただき、

その内容にヨーガ哲学の観点からと、私なりに感じるところも加えてお話していく、という形式をとったところ

大変充実した会になりました。

時間の関係で、30人以上いる参加者さんが書いてくださった疑問や悩みなどのすべてに応えることはできないのですが、5つほど選ばせていただいて、お話をしました。

終了後のアンケートでは、自分の書いた内容が選ばれなくても、人の書いた内容への返答であっても、すごく参考になった、心が晴れた、と言ってくださる方が多く、

私自身が励まされるコメントで溢れていました。

ご参加してくださった方に本当に感謝です。

あの時の「お悩み」を書いてくださった紙と、終了後のアンケートの紙は、ほぼ毎日持ち歩いて、おりに触れて読み返しています。

みんなの気持ちがこもっているそれらの紙の束は、
私がみんなを知る手がかりであり、
そして私への励ましでもあり、宝物です。


徐々にですが、サイトからのメルマガやこのブログなどで
時間を作って返信していこうと思っています。







今日ひとつ、返答しようと思ったのは、「仕事をやめようかどうか迷っている」という件です。

30人以上の書いていただいたお悩みの中でも7件ほどありましたので、多くの人に共通する悩みなのだと思います。


一人の方の内容を紹介すると、

『人間関係のわだかまりが強く、ここにいてもよいエネルギーが生まれないと思えるので、もう辞める気持ちはかたいのだけど、年齢を考えると転職できるか不安で、10年も仕事を続けている。未来への不安がある。』

というものです。



少し整理すると、他の人の気持ちやあり方を、こちらがコントロールすることはできないし、人が集まればほんとにいろいろな人がいるので、

おそらく自分では変えられないような人間関係のわだかまり、があるのでしょうね。

ここにアプローチすることも可能かもしれないですが、

今回は「辞める」という方向のほうにフォーカスしてみます。


ここで注目したのは、


「やめる気持ちはかたいけれど〜〜〜

年齢を考えると〜〜〜〜

10年も続けている」


というところ。

10年続けているということは、この「やめるというかたい気持ち」は、

正確に言うと「かたまってしまって止まっている気持ち」

なのではないかと思います。

「決心」として新たな動きを促してくれるような発動力としての「かたい気持ち」ではなく、

心の中で発芽することのない欲求を固めてしまっている状態だと思います。

これ(心の中で発芽することのない欲求)、

あまり長くやりすぎると、病気になってしまいます!
と思いますよ。





自分自身がまずできることは、

漠然とした不安要素を解消すること

だと思います。

未来への不安がある

ということを、

「それはいったいどんな、何に対する不安なのか」

の具体的なところを、

できる限り具体的に書き出してみるといいと思います。

いったい何が心配で、不安なのかを「見える化」します。

それが漠然としているうちは、対策ができないので、不安のままなんです。


よくわからないおばけみたいなものだと戦術も考えられないので、

「どんなおばけなのか」をはっきりさせ、

実はおばけではなくて 「現実的な案件」であったことを知ることが大事だと思います。


「不安」というあいまいな言葉でくくらずに、

「案件」として「見えるかたち」にしてみてほしいです。


体の老化が不安、とか

仕事を失い家のローンを払えなくなったら、とか

転職先が見つからなかったら、とか

とにかく書き出してみてください。


そしてそれらに対してまた、ひとつひとつ「対策」を考えてみてほしいです。

「悩み」のままにしておかないで、「案件」にして考えることが大事だと思います。



年齢に関して。

「年齢もあり転職できるか心配だ」

と思っているということは、まずもって自分自身が

自分を「年齢」で価値判断していることになります。


「自己ならざるものを自己とみなす(という無知)」

ですね。

ヨーガ・スートラ 2章5節です。



でもこの方のお話によると、

もう同じところで10年はたらき、社会人経験としてはもっと長い歳月があるのもわかります。

その経験の価値を運用することで

「年齢」を成功や発展のためのありがたいツールにできます。

経験がある、だけじゃなく

経験を運用していくほうに考えてみてほしいです。

可能性はたくさんあるはずです。

まったく人脈のないところに向かう場合、

一般的な公募をみてあきらめてしまうことも多いかなと思います。

『・・・採用条件には「ーー歳未満」って書いてある・・・』


という風に思うかもしれません。


ですがそこは、相手(採用側)の「仕事を少なくする」ためのフィルターであったりもします。

年齢というわかりやすい基準を設けておかないと、多くの「採用する可能性の低い人」に対応しないといけないことになるので、コストの面で一線をひいているところがあるでしょう。

ですが、そのフィルターを突破することはできます。

応募してみるのは自由なんだから。

採用側は、「欲しい人」が欲しい人です。

知的創造的な職種である場合はとくに、

最終的には年齢ではなく、

「欲しい人」が来てくれればうれしいわけです。

用意された「条件」というフィルターを外してでも魅力を感じる人間に対して、もう条件は必要ないでしょう。

ですので、自分の価値を大切にする「熱意」だと思います。

たくさんの経験を積んだ自分の価値をよく知っていてください。

そうすれば、新しいドアが開いていくはずで、

自分自身が自分の価値を見出していれば、

一般的な公募でなくとも、今ある人脈の中で新しい環境へとつながる道がひらけてくるかもしれません。


ですがそれを待たずに、まず自分で自分を動かすことが大事ですね、

躊躇が産むものは、時間の浪費と出ない結果。

「だめだった」という結果すら産まない躊躇に、長いこと佇む必要はもうないと思います。


今いるところを「やめる気持ち」よりも、
自分の職業人としての価値を理解して、その気持ちを強くすることに心のエネルギーを使ってみてください。

やめたいと思いながら10年やれたパワーがあるんですから、「始めたい!変えたい!」と思う気持ちのほうに、今度はエネルギーを使ってみてください。



未来に不安を投影すれば、道は曇ってみえますが、

現在と未来をつなげる「自分」に、価値を見出してください。

自分こそ、道を照らす光です。

「個人の社会的な価値」

は誰にでも、何歳でも、あるはずなんです。







“自分の事は、自分で励まし、自分であげていくべきだ。

自分自身だけが、自分の本当の友となる。

自分を蔑んだり、見下したりしてはいけない。

自分自身だけが、自分自身の敵にもなる。“

聖典『バガヴァッドギーター』(6章詩篇5)より




応援してます!


私も、みんなも、
いっしょに歳をとっていきますので、
ともに明るく歳とって、仕事楽しい人生にしましょう!



絵美里




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