EMIRI MOROKA -HEART MATRIX-

師岡絵美里のブログです♪


2019年10月1日火曜日

心の科学としてのヨーガ哲学


心の科学としてのヨーガ哲学


私の領分である「ヨーガ哲学」って「真理探求」なのですが、そのプロセスの中で必ず通らなくてはいけないところが「心理」です。


ヨーガ哲学は最終的には真理を獲得していきたいという道のりなのですが、実際に多くの時間と考察を重ねて解析する領域は「人の心」で、その作業は「人の心に関するエネルギー学」と言ってもいいものだと感じます。


ヨーガの教える「物理理論」のもとに、心というものを解析していきますと、一見ヨーガと関係なさそうなこの世界の様々な事象がヨーガ的思考のための検証対象になってきます。


人間の心のエネルギーがどのように動いているのかが検証対象になるので、社会情勢なんかはもうその筆頭になってきますね。


この検証が一般的な認識作業とやや違うのは、見る際に感情が介入しない(感情がなくなるわけじゃなく感情優先で観ない)、ジャッジなき考察をするところにあると思います。そういう意味でもヨーガ哲学とはとても科学的な姿勢で行われる作業で、好き嫌いとか肯定否定、善悪とか優劣というジャッジなしに見ていくのですね。



こういう思考方法に長年親しんでもはや慣れてくると、日常にもけっこうな恩恵があります。


そのひとつが、人のことをむやみにジャッジしなくなることです。好きとか嫌いだけが先行することがなくなり、感情にハンドルを握られることが少なくなっていくことです。



時々、ヨーガ哲学に興味を持ち始めたばかりという段階の生徒さんに言われることがあります。


「ヨーガで推奨されているような教えができてしまうと、感情がなくなってしまうのですか?」


と。


この質問にはほとんどの場合、
「それはなんかいやだなあ、感情は味わいたいよ」
という思いや、人生の喜びや人間らしさも失うことのように感じている感触が伝わってきます。



現代人の感覚ですと発想にもないことかもしれないのですが、感情を自由に使う、使いたい時には使うし、出てこなくていい(出てこない方がいい)場合は制御する、ということがヨーガの訓練の中で可能になっていくので、今は喜びたいと思ったら感情を使えばいいのです。古代の卓越したリシ(聖仙)たちがとっていた精神的態度です。


とはいえ、そんな心理的なコントロールができるようになってしまうレベルに達する頃には、「喜び」や「悲しみ」などの定義も高次のものに変わっているので、実際は感情的になることを欲さなくなると思います。


感情の後ろに隠されているとても静かな心があり、そこにいることのほうが魅力的になってきます。


そこにアクセスすることができるということを多くの人に知ってもらいたい。そう思います。


ヨーガ哲学は初歩の段階でも心の保ち方に役立つ教えがたくさんあります。むずかしそう、というイメージもあるかもしれないですが、一歩踏み込むとそこには新しい世界が開かれています。


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