EMIRI MOROKA -HEART MATRIX-

師岡絵美里のブログです♪


2016年8月4日木曜日

ヴィシュヌが好きになる理由


ヒンズー教の三大神、ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァ、とおりますが、

元は一体である最高神が、世界を世界たらしめる3つ役割である

「創造(ブラフマー)、維持(ヴィシュヌ)、破壊(シヴァ)」

として現る、

というインド思想の世界であります。


自分自身クリエイトが好きなので、ブラフマーという創造する力に惹かれるのはいつもですし、固定観念や既存のものを破壊して再生を促すという意味で「自由」を感じるシヴァにも心を寄せております。

がしかし、最近はもっぱらヴィシュヌ派です(笑)

とはいえ、インドにおけるバリバリのヴィシュヌ信仰にどっぷり身を置いているという意味ではなく、私の中のバイオリズムとして、ヴィシュヌにシンパシーを感じている、というかんじです。


「維持」って、地味な作業だな。

ずっと前はそう思ってました。


でも、今は、

作ったり壊したり再生したりすることももちろん人生の中で大事な側面ですが、

「維持」するっていうのは、人生の過程での大きな学びであり課題だなと感じています。


何かを始めるのはそんな難しくないです。
特に現代は、何であっても物事をスタートさせることへのハードルは低くなってきて、例えば起業するとか、習い事始めるとか、知らない人との出会いとか、そう言った物事はインターネットにも大いに助けられてかなり簡単になったことが多いです。

何かを終わりにしたり辞めるのも、難しい場合はあるけどでも、人生の取捨選択や方向転換も、一般的な意味で昔ほど「勇気」のいることではなくなったようにも感じます。

確かに、慣れた場所や事柄から離れる時や、人間関係を終わらせたりするのは感情的な苦しさももちろん伴います。

でも、別の策や別の道も選ぼうと思えばたくさんあります。
前向きな考え方さえ持っていれば、やれることはたくさんある。



でも「維持」ってのが、一筋縄ではいかんものがあります。

会社とか事業を楽しくワクワクして始めても、それを「維持」するには努力や根気がいります。
習いごとや趣味も継続することが大事で、あれこれ手を出してはやめるばっかりでは、実りは少ない。

ヨーガもそうで「プラクティス」は、気まぐれにたまにやるだけでは、それなりの効果だけ。

人間関係も、出会うのは簡単になったけど、調和した関係を維持するにはお互いの理解へ歩みが何より大事で。

恋愛、夫婦関係、家庭、子育てなどもそうだなと思います。
関係を維持すること。その中には「プロセス」が必ずあり、
いい時もあれば、うまくいかない時もある。
でも続いていくもの。



「維持」には、自分の行為の質が問われるんですよね〜。
その「質」次第の結果に導かれていく。

自分のカルマは自分以外の人を通じてこの世界に現れる、と言われます。

人生を維持するには、他者を通してやってくる自分のカルマと向き合い、逃げないで前を向く強さが必要だなと感じます。



そして「維持」の側面の中には必ず「アップダウン」がある。

人間関係にも仕事でも、作ったものを維持する上で、同じコンディションが継続するわけじゃないから。

波乗りみたいなものだ。
だから時として難しい。

でもその中に実りと成長があり、何かかけがえのないものを見つける場所でもある。

自分以外の人々との関わりが世界を維持していることを感じながら、
けっして本当の意味ではわかりえない「他人の心」に
どれだけ敬意や尊厳を持てるか。

その辺りですね。


ヴィシュヌ神、いろいろ教えてくれてありがとう。

と思う。今日この頃です。







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