EMIRI MOROKA -HEART MATRIX-

師岡絵美里のブログです♪


2015年5月25日月曜日

よ〜く知る事からの・・サマーディ


こんにちわんこ。

「みんなのヨーガスートラ-オンライン講座」を実施中で、先週は「サムプラジュニャータ・サマーディ」という「対象のあるサマーディ」についてを毎日トレーニングしてもらっています。

対象のあるサマーディってのは文字通り、何かしらの「対象」への集中・瞑想を通じて、「知」が開けて行くサマーディ(三昧)で。うーーん、日本語で言うとどうしても難しくなってしまうなあ。
「三昧」自体がわかりにくいよね?(笑)
三昧。
to be a state of [perfect spiritual concentration]!
です。

でもさ、日本語で「集中」って言葉を使うと、日本人のみなさんて本来の真面目な気質が出すぎるのか、ものすごく「力をこめてしまう」傾向があるように思います。

でも集中って、開け放ってる状態で、広大なスペースであると同時に一点である、みたいな感じじゃないかと思うのです、日本語で言うと。
それをなんと言うか、サトヴィックな日本語で言いますと、
「知が明けそめる」て感じです。

そうするとまた「知」を説明しないといけないんだどね(笑)。

この「言葉の説明」をやってると本当に時間がかかるしそれでいて伝わらないこともあるので、もう個人が自己努力して経験するしかないですよね。修練して、体験して、言葉を越えたところで理解しないとですね。


「サムプラジュニャータ・サマーディ:対象のあるサマーディ」にも段階があり、それぞれに集中すべき対象が変わっていきます。

まず物質的・粗大なもの、次に抽出された概念や微細な要素に、という具合に段階があります。

最初の段階のふたつを紹介します。
「サヴィタルカ・サマーディ」は「粗大なものへの観想」で、
「サヴィチャーラ・サマーディ」は「精細なものへの観想」です。

これらの訓練方法は、何らかの物質的な条件や概念としてまとまった領域に自ら集中を起こすところから始めます。

しかしこれが、言うは易し、です。
これと決めた「ひとつのもの」、まったく他の考えを介在させずに一心に見続けることはでいますか?頭の中で何も想像とか予測とか推測とかしないで、観ていることが何秒できますか?
これがかなり難しいと思います。

ひとつの対象を「本当に観る」ということを私たちは普段の生活の中でほとんどやっていないんです、実は。

じゃあ普段は何を観てるかっていうと、自分の頭の中の記憶とか想像を観ているだけです。ほとんどそれです。
自分のあやふやな空想の中に、かりそめの対象を作って、それを追いかけているんです。

この「サヴィタルカ・サマーディ:粗大なものへの観想」や「サヴィチャーラ・サマーディ:精細なものへの観想」は、この名称だけ聞くとなんだかもうすごくマニアックなことのような、縁遠さを感じるかもしれませんが、
私たちが普段の生活を生きるうえで本当に有益な教えです。

「本当に観る」ということが鍛錬されていくと、
私たちは自分の頭の中の勝手かつさまよえる空想抜きで、真に物事や人を観ることができます。
身近にいる人のありのままを観ることができるし、自分の存在のありのままを観ることができます。

サマーディとはいろんな訳し方ができます。悟り、解脱、究極の瞑想、観照する自己の独存、などなど。

私たちがその境地に辿り着くために必要なプロセスで

「よーーーーーーーーーく知ること」

があるのだと思います。


対象(それが自己であっても他であっても)よく知ること。つまびらかに。


私たち人というものは、「未知」なものをほしがり、同時に「未知」なものを恐れます。

よくわかっていないものを「欲しがって」、それでいてそのが手元に来る事を「恐れ」ます。

この無知の繰り返しを整理していくには、「良ーく観て、知って行く」ことなんですね。

なぜそれが欲しいのか、とか、いったい本当は何をしたいのか、など。
また、目に見えているものと自己との関わりの「本質」をよーく知って行く。


生徒さんにこの「サヴィタルカ・サマーディ」や「サヴィチャーラ・サマーディ」の「集中から入って行くタイプ」の練習をしてもらうと、ものすごく疲れると言います。
それもそのはずで、普通の人の普段の生活ではそこまでの集中を強いられないのと、心が移ろっていることのほうが多いからです。

でも・・
例えば舞台の役者さんとか、ダンサー、あるいは極限の状態にある人は、この「対象のあるサマーディ」をしていると感じます。ひとつの作業に究極に集中している場合なども。
練習を積めば、集中はけして疲れる作業じゃないんです。
肉体的な疲労はもちろんありますよ。でも心は疲れないし、脳も疲れない。
むしろそうしているほうが楽なんです。
気が散漫になっていて空想にさまよっている時のほうがよっぽど精神が疲れるのがわかります。


そんなわけで、対象のあるサマーディ練習。

もののけ姫風に言うと、

「曇りなき眼(まなこ)」ってやつです。

 (笑)


講座では、実際にはこのような提案に対して個人に向けてのアドバイスや、実践のヒントなどをやりとりしていきます。ぜひ講座で自己現実と解放を高めていきましょう。

過去の同じ講座から資料を一新していますので、一度受講された方にもまた新しい刺激(サトヴィックな気づき)を提案できると思います。


■ヨーガを学ぶ講座■

「みんなのヨーガスートラ・オンライン講座」



三日間の集中講座もあります。
「師岡絵美里の・ヨーガ哲学ティーチャーズトレーニング」
http://www.heartmatrix555.com/home/師岡絵美里のヨーガ哲学ティーチャーズトレーニング/








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