EMIRI MOROKA -HEART MATRIX-

師岡絵美里のブログです♪


2016年6月6日月曜日

心のおじいちゃん、佐保田先生。


昨日は、

ヨーガ哲学ティーチャーズトレーニング、初の「発展コース」を実施しました。

参加人数は程よい人数で、全員と対話できるいい人数だったこともあり
落ち着いた空気の中で学びを深めることができました。


発展コースは「入門初級コース」とは教材を変えて学習することも目的の一つです。

最初はまず一冊の解説本を大事に読むのがいいと思うのですが

段階が進んできたら別の解釈者の言葉にも踏み込んでみると

新たな角度であったり、または自分の思っていたところとは逆の見方など書いてあったりと、

それはすごく学びになります。

それぞれの歴代の注釈・解説者が「違うところ」に行きたいわけではなく、皆目指すところは同じななのですが

それぞれのグルの「視点」を通じてこの現象世界を見てみることで

自分自身の付着した色眼鏡とも言える心のフィルターを一枚一枚はがしていくことができますね。

昨日のコースでは、佐保田鶴治博士の「解説ヨーガスートラ」を使用しました。


この教材をつかえたこと自体が私にとって本当に光栄なことです。

もちろんいつでも使っても構わないものでしょうけど、でもね、自分の中で機が熟してきて、
佐保田先生の言葉を人に伝えるための私個人の精神力や準備ができたような気がしたのです。


佐保田先生の本は独特な語り口があり、日本語も決して簡単ではなく、
インド思想のみならず世界の宗教、とりわけ仏教の知識が豊富なので、ヨーガサンキヤと仏教との比較もことあるごとに出てきます。
私自身はそれほど詳しくない仏教用語がたくさん。

それでも、私自身のインド思想ヨーガ思想への理解が深まってきたので、佐保田先生の伝えようとしているところの「骨子」を見つめていられるようになったような気がしています。

自分の経験で一つ良かったなあと思うことは私自身は学生時代に日本の古文を専攻していたのと、オタク的に好きだったことで、
佐保田先生の日本語にも馴染みが早かったことです。
そういう一種古めかしい日本語が「大好き」だと感じること(笑)。
これはちょっとフェチっぽい感覚です(爆)。
でもある意味アドヴァンテージかもです。

結局、母語が理解できないと、読めないですからね。

学生時代の勉強は「好きだから」やってただけで、それが今の仕事や探求につながるとは予想してませんでしたが、何がどう功をそうするかわかんないですね。
そういう意味でも、好きなことは何でも学んでみたいなと、
まだまだ欲があります(笑)

あ〜、佐保田先生。ありがとう。日本にヨーガの真髄を伝えてくださったグルの一人。
生きておられたら、どんな風に今のこの世界を語るだろう。
そう思います。

肉体がなくなるのは、人間なのでやはり絶対的な恐怖の対象ではあります。頭ではわかっていても、身体が果てることは人間にとってはいつでも怖れを起こす原因になります。
賢人でさえも持つ、生命欲。

でも、この体を卒業して一つのソウルになった時、
佐保田先生のようなグルの魂にも肉体という制限なく会えるのかと思うと、それはそれでちょっと楽しみでもあるのです。

ずっと先生の本を読んでいると、自分のおじいちゃんのような気がしてくるのです(笑)
すごい親近感なのですが、この親近感こそが私のヨーガへの理解を深めてくれる一つの大事な要素でもあるのです。


鶴治おじいちゃん、いつか彼の地で会いましょう。
その時は、本にサインしてね。


日本の偉大なグル、佐保田先生に、瞑想します。


感謝。


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