EMIRI MOROKA -HEART MATRIX-

師岡絵美里のブログです♪


2020年1月8日水曜日

インドの物理理論グナその1( EMIRIのメールでヨーガ講座・初級編)

<<新年企画>>

EMIRIのメールでヨーガ講座

「初級編1・インドの物理理論グナ」


*こちらはメルマガで配信した記事になります。



みなさんあらためまして、新年あけましておめでとうございます。このメルマガもはや何年書いてるか、忘れてしまったけど(笑)、いつも読んでくださりありがとうございます。


毎回私が感じたことなどをヨーガの教えに照らし合わせて書いたコラムや、ヨーガ理論をピックアップしてお伝えしていますが、新年企画として今日はメール講座的に書いてみます。


さらなる興味がわいた方やもっと深く知りたい方はぜひ開催中・募集中のオンライン講座などもチェックしてみてください。




〜サットヴァを選ぼう〜


新年はじめのメッセージで何を書こうかと思い、そうだなやっぱり基本に帰ろう、と思いました。


私の中に、ヨーガ哲学を初めて習いますという方々にお話をする際に、いくつかベーシックな手順というのがありまして、もし時間をかけてお付き合いできる場合はヨーガやその思想の歴史から入ることが多いのですが、単発のワークショップなど短い時間の中でお話する場合は、とにかくこの知識だけでも持って帰れば、日常の中で応用でき、自分自身の心を見つめるためのひとつの基準になりますよ!というものをお渡しすることが多いです。

それが「グナ」の理論で、これは哲学うんぬんの前に、インド的「物理法則観」と言ってもいいもので、この世界のあらゆる現象をどんな風に捉えているかというところになります。


グナというのは「性質」とか「徳質(特質)」などと訳されることが多いです。物事(物理現象)のそれぞれは個別の「性質」を持ちます。古代インドの物理の考え方では、その性質の違いを三つに分けて考えるため「3グナ」と言ったりもします。


では、その「物質」が “なにから” 創られているかというと、「プラーナ」からできている、と考えます。プラーナとは、いわば「なんにでも変化できるエネルギー」で、生命エネルギー、物理現象の原材料、というわけです。



この世界のありとあらゆるものは、プラーナからできていると考える。そして三つの性質の違い(グナ)を持つ。


「グナ」とは「プラーナ」の性質の違いのことを指します。


プラーナの三つの性質(グナ)の違いは、

・サットヴァ:純粋性・光や明るさの質

・タマス:停滞性・翳りや暗さの質

・ラジャス:活動性・動きや刺激の質



と分けられます。
(これがヨーガを進めていく上で非常に大事な概念なので、ぜひもうここは言葉として暗記しちゃってもいいかと思います。)

物理現象のすべては、これらのグナのあり方(配分)の違いによって、個別の性質を持ちますよ、というわけですね。


そしてインド的な物理世界観のおもしろいところは、普段私たちがいわゆる「物」だと思っているもの(目で見たり手で触ったりできるもの)以外も「物質」ととらえ、例えば私たちの「思考」や「感情」「記憶」なども、同じくプラーナでできているし、「心」と呼んでいるものも、なにか漠然としたものではなく、これまた「物質」のひとつであると解きます。


グナは、物事の性質の差についてを語っており、硬いものもあれば柔らかいものもあり、水のような性質のものもあれば、火のような性質のものもあり、物事はすべて固有のグナを持っています。


ですので、プラーナでできた「心」の状態にも「グナ(性質)」があります。


自分の「心」は今、どんなグナであるか。

それを洞察し、そして「どんなグナでありたいか」とか「どんなグナでいると真理を理解し生きることができるか」というように「考える」ことが、ヨーガ哲学の重要な最初の一歩であり、そしてそれが修行の最後まで着いてくる考察と実践の道になります。



自分の「心」は今、どんなグナであるか。


・サットヴァ:純粋性・光や明るさの質

・タマス:停滞性・翳りや暗さの質

・ラジャス:活動性・動きや刺激の質


ちょっと考えてみてください。



最終的なことを開示しておきますと、ヨーガの修練とは「サットヴァの質を高めること」になります。


また、心が真理を理解できる状態というのは「サットヴァ」な状態のみです。


そして、ヨーガで言うところの「瞑想」とは、心身を「サットヴァ」に落ち着かせ、心という物理的な現象を超えた境地(サマーディと言います)へ赴こうとするその方向性および、そこに至ることが目的となります。


今日は、ヨーガの基本概念「グナ」のお話をしました。



しつこいけどもう一回(笑)

自分の「心」は今、どんなグナかな。

純粋で明るいかな(サットヴァ)、

なんとなく後ろ向き、もしくはちょっと停滞してるかな(タマス)、

欲とか刺激に翻弄されがちかな(ラジャス)、


なんて風に洞察してみて、ちょっとでも明るく純粋な方=「サットヴァ」に向かわせてみよう。

そういう心がけが「日常のヨーガ」で、自分自身への静かな向かい合いであり、欲に由来していない魂的な向上心を見出すうえで、とても有用な洞察だと思います。






最後までお読みくださりありがとうございます。

ナマステ
EMIRI










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まにぱどめヨーガ
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