竜の背中に乗ってバリについた
2017年3月
足の裏からバリ島の島の熱気がひとつの想念か執着のように侵入して来る
その瞬間はたいてい空港の出口を出るとすぐに起こる
その瞬間はたいてい空港の出口を出るとすぐに起こる
わたしは、
日本人の血の熱をバリの地にそっとおろし
また来ました
挨拶のようにバリの空気を吸う
この匂い、このあたたかみ
迎えに来てくれたドライバーのWayanさんとAgungさん
同じ飛行機で来たYさんをAgungさんに引き合わせ、彼らはチャングーへ
私たちはubudへ走る
友人の家はUbudの王宮から少し北側にあがったところで、途中から車が入っていけない坂道&小道になっていた
友人のバンガローに着くと家の主人は不在で、Wayanがココナッツを上手にくりぬいてジュースを飲めるようにしてくれる
実の中にたくさんの水分をこれでもかと内包している
ココナッツってなんてエロティックで慈悲的な果実なんだろう
菩薩みたい
植物がすべて生き物のために自分のていをさらけ出し、形態を整えて現れてくれるこの自然
植物の慈愛
昼は太陽と花のバリ
夕方になると、楽園は虫たちのものになる
夜は星
精霊をのせた爬虫類が少しだけ人間界に近づいてくる
そして朝・・・
新しい太陽の登板よりも先駆けて
世界は鳥たちのセレモニー
その夥しい音
鳥たちの奏でる聖音
神の重なりの中で目覚める
この島の土の上に立つ
それだけでこんなに恋しい気持ちがオートマチックに開かれていくのは
ほんとうにどうしてだろう
こういうのを、恋と言わないでなんというのだろう
またバリに来ました
たった二ヶ月ぶりだけど、バリにいれることに心が溶けてゆく
つづく
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