EMIRI MOROKA -HEART MATRIX-

師岡絵美里のブログです♪


2017年4月24日月曜日

2017愛しのバリ日記2ーシャウチャの生まれる想いー


photo by Mihoko Arizono

いつも読んでくださりありがとうございます。

今朝は小学生の娘が夏物のワンピースをすでに着たいと言いだし、すごーく寒そうな感じだけど本人が着たいならと思い容認していたところ、
朝から盛大にスープとか水とかをこぼして、ワンピースも汚れてしまい結局着ていけず。

それで床中が汁物パラダイスになったのですが、娘はもう学校に行く時間だったので着替えだけさせて送り出し、その後床の掃除に30分くらい。
そのおかげでかなり徹底的に床掃除ができました。


床の掃除っていいですよね。

バリに行くことが多い私は、バリ在住の友人の家に滞在させてもらうことがよくあり、その家のお手伝いの女性とお話ししたり交流する時間が好きなんですが、

バリ人のお手伝いさんたちの床掃除の手際がとても見事で、毎日ピッカピカになるんですよ。

虫とかヤモリとか外猫とかもい
る分、人間だけじゃない汚れ(笑)もけっこうあるのですが、洗剤なんかも特に使わないで普通の掃除道具と水だけで顔が映るほど床がピカピカに。


もちろんお手伝いさんにも掃除が得意な人とか苦手な人、テキトーな人と丁寧な人、色々いるでしょうけど、でも私が見る限り、みんな手際がよくて上手!
その床掃除の極意的なところを見学し、床掃除に対して意識が変わった私でした。


バリヒンズーの女性たちは、午前中の掃除や洗濯や食事の準備などが終わって、昼前あたりに、
改めてお祈りの時用の腰巻を巻いて、家の敷地内にある祭壇にお供えをしてお祈りをします。


これが毎日の日課であり義務であり、
彼らの日常の感情、生まれて死ぬまでの人生観、
そのすべて支える精神的な行為なのがわかります。

掃除の仕方の素晴らしさを見ていると、意識上はただの「掃除」かもしれないけど(めんどくさーとか思うときも絶対あるはずだしw)、
でも、無意識的にはオートマチックに神様に捧げているのが感じられます。

本人が意識していようといなくても、もう彼らのDNAの中に連綿と組み込まれた「祈り」としての行為なんだなと思いますね。

家事炊事などの諸行為は、自分たちや住人のためで
はあるけど、
でも根本的にはすべて”神様への気持ち”が心のベースにいつも広がっているのが彼らなんだなと思います。

掃除にしても料理にしても、「これが終わったらさあ神様へのお祈り時間だ」という感じで、今やっている行為の先に神様との対面が待っている、直結している”心の導線”が見えるんです。


photo by Mihoko Arizono



時間軸的にもそのラインははっきりしていて、
一日の中のお祈りで繋がって行く習慣的なルーティン、
そして儀式やお祭りなどの暦としてのルーティンがびっちりあるので、心の波は”神様への行為”の上にいつでもあるのだと思います。


photo by Mihoko Arizono


ヨーガでも大事にしている「シャウチャ」や「イーシュワラプラニダーナ」って、

自然さを極めるとこういう感じなんだなと思う。



よく日本のヨーガインストクターさんたちに「紹介」される「シャウチャ」は、自分のいるところや環境をきれいにしときましょう的な感じで、もちろんそれは大事だけど、


シャウチャが生まれる出どころ

シャウチャが生まれる心

神様から歩き始めて、神様に着くような、

そんなシャウチャができたらいいよね。

そういうのを長い時間かけて育てるのが、シャウチャのスタートのような気がするなあと思った。

そんな感じ。

書いてるだけでちょっと泣けてくる。

人は美しいものなんだよね。


photo by Mihoko Arizono



場所も物も、私たちの行為も想いも、

元々は全部大地や宇宙からもらったもので、ひとところに保存できない形なきエネルギーで。

そういったものを丁寧に素朴に扱うバリの人たちの日常は

慎ましくて美しいなと思う。

実際にはメロドラマ的悲喜こもごもや、人間同士のいざこざとか、呪ったり呪われたり、お国自体のあり方のヘンテコなところとかもあるけど(笑)、でもベースがね、神様の為に日々がある。

photo by Mihoko Arizono



大好き、バリ。

EMIRI

写真提供:Mihoko Arizono



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