EMIRI MOROKA -HEART MATRIX-

師岡絵美里のブログです♪


2015年4月19日日曜日

愛について、パリナーマ

絵美里のヨーガコラム

愛について、少し書こうと思います。

引用するヨーガスートラ第二章15節です。このスートラ自体が「愛」と解説しているのではないのですが、でも最終的に愛を考えることができるスートラです。この節はよく質問を受けます。難しく感じられるようです。
古典的な解釈は師たちの解説本にあるので、私が語れることだけ話します。

Parinaama taapa sanskaara dukhahi guna vrittivirodhaascha dukhameva sarvam vivekinah.

「 得たものを失うことへの恐怖と懸念、結果として心の中に残り新たな切望をひき起こす印象、心を支配する三グラの絶えざる相克――これらに鑑みるとき、識別ある者によっては実にあらゆるものが苦である。」ヨーガスートラ第二章15節

परिणाम  
Parinaama パリナーマ
変化して結果を生む


パリナーマは、変化して結果を生むもの。

その結果「痛み(ドゥッカ)」を生むものについても書かれています。

自分の心が曇っているとき、人は真実がよく見えない状態です。

そして「結果として
ドゥッカ(痛み)を生むもの」に「快楽」を感じ、
幸せと勘違いしてしまいます。

この世界のすべての創造物は、それが触れるものであろうとそうでなかろうと、すべては変化します。

変化の中の「ある一定の状態」にしがみつくと、そこに「痛み」が生まれます。

すべては変化します。変わっていきます。

そう言った意味では、私たちは「約束」なんていうものはできないものなのです。
人の気持ちやその人のコンディションなどは、約束など成り立ちません。

何にせよ今しかないのです
人との関わりもです。

だから「誰かと一緒にいる」ということは極めて「今」へのフォーカスが必要なんです。

どんなに本気で将来を約束してみても、それを果すことが「愛」ではなく、この瞬間にしか存在しえないお互いを自覚し続けることの中に本当の愛と幸福があります。


ぜーんぶぜーんぶ変わって、いつかはまったく違うかたちになります。その創造のサイクルの中にいる中で、今この瞬間にどれだけ目を覚ましていられるか。

それが私たちみんなの愛のテーマです。

愛というのは感情のことではなく、存在と目覚めのことなんです。


ナマステ


今日も最後までお読み下さりありがとうございます。
師岡絵美里

0 件のコメント:

コメントを投稿